「コレステロールは身体に悪い！は嘘！真実を知ろう」

パーソナルジムアレクシー　佐加伊　衛斗です。
「コレステロールは身体に悪い」と聞いたことがある人は多いでしょう。
しかし、これは一面的な理解にすぎません。

コレステロールは私たちの体にとって必要不可欠な物質であり、全てが悪者ではありません。
この記事では、コレステロールの本当の役割を解説するとともに、ソビエト時代のウサギを使った研究の背景にも触れながら、誤解を正していきます。

コレステロールの役割とは？
コレステロールは、細胞膜の構成成分として、またホルモンやビタミンDの合成において重要な役割を果たしています。
脳や神経系の機能にも不可欠で、体内で適切な量を維持することが生命維持に直結しています。

コレステロールは主に肝臓で生成されますが、食品からも摂取されます。
このバランスが崩れると問題が生じることがありますが、必要以上にコレステロールを避けるのはかえって健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

コレステロール＝悪という誤解が広まった理由
コレステロールが「悪者」とされた背景には、20世紀中期に行われた実験や研究があります。
その中でも注目されるのが、ソビエト時代のウサギを用いた研究です。
この実験では、ウサギに卵を与えると動脈硬化が進行することが確認されました。

しかし、この結果は人間にそのまま当てはめられるわけではありません。
ウサギは草食動物であり、脂質を代謝する仕組みが人間とは異なります。

このため、ウサギでの研究結果を基に「コレステロールが人間にも有害だ」と結論づけるのは科学的に不適切です。
しかし、この実験の影響が広まり、コレステロール＝悪というイメージが形成されました。

LDLコレステロールとHDLコレステロールの違い
コレステロールには種類があり、特に「LDLコレステロール」と「HDLコレステロール」がよく知られています。
LDLは一般に「悪玉コレステロール」と呼ばれ、過剰になると動脈硬化のリスクが高まるとされています。

一方、HDLは「善玉コレステロール」として知られ、余分なコレステロールを肝臓に運び戻す働きを持ちます。
しかし、LDLが高いからといって必ずしも危険というわけではありません。

コレステロールの役割は多岐にわたり、単純に「善玉」「悪玉」と分類するのは誤解を生む可能性があります。

食事から摂るコレステロールはどの程度影響するのか？
最新の研究では、食品から摂取するコレステロールが血中コレステロール値に及ぼす影響は限定的であるとされています。
むしろ、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の摂取量の方が血中コレステロール値を大きく左右します。
そのため、卵やエビなどの高コレステロール食品を完全に避ける必要はありません。

これらの食品は、他の栄養素も豊富に含んでおり、健康にとって有益です。

コレステロールに関する最新の考え方
現在では、コレステロール値の管理において「バランス」が重視されています。
コレステロールは高すぎても低すぎても問題となり、特に低すぎる場合には免疫機能の低下やホルモンバランスの乱れを引き起こす可能性があります。

また、動脈硬化や心疾患のリスクは、単純にコレステロール値だけで判断するのではなく、
炎症や酸化ストレスなど他の要因も含めて総合的に評価する必要があります。

「まとめ」
「コレステロールは身体に悪い」という考え方は、科学的根拠に基づかない誤解であることがわかります。
コレステロールは、生命維持に欠かせない物質であり、食品から摂取するコレステロールを過度に制限する必要はありません。

重要なのは、バランスの取れた食事と生活習慣を維持することです。
科学的な理解に基づいた適切な判断を行い、健康的な生活を送るためにコレステロールと正しく向き合いましょう。

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