その痛み『関節が上手く動いていないのかも?』
パーソナルジムアレクシー名古屋店店長
佐加伊 衛斗です!
健康維持やダイエットのために
運動を始めようと思っている方やもうすでに始めている方、
運動を生活習慣に取り入れることはメリットが多くて素晴らしいことです。
しかし、これまであまり運動を
してこなかった方や何十年ぶりに運動を再開する方は怪我に注意が必要です。
特に年齢を重ねてくると多いのが関節の怪我です。
筋トレのような体に負荷をかける運動はもちろん、
歩いたりストレッチなど
全ての運動で関節は必ず使うので、関節のことを理解しておくことは非常に大切です。
そこで今回は関節について解説していこうと思います。
・関節の2つの機能
関節にはその部位によって2つの機能が存在します。
1つ目は「モビリティ関節」といって、
可動的な役割、つまりよく動くような役割を持つ関節のことです。
足首や股関節、肩の関節がこのモビリティ関節に該当します。
2つ目は「スタビリティ関節」といって、
安定的な役割を持つ関節のことです。
膝、腰などの部位がスタビリティ関節に該当します。
私たちの体はこのモビリティ関節と
スタビリティ関節が交互になるように作られています。
体の1番上を見ていくと、
上部頸椎と呼ばれる首の上の部分は
首を回したりするのでモビリティの役割があります。
その次の下部頸椎という
首の下の部分は頭と首の上を
安定させるためにスタビリティの役割があります。
このように全身で見ていくと、
上部頸椎→
下部頸椎→
肩→
肩甲胸郭→
胸椎→
腰椎骨盤→
股関節→
膝→
足首→
足底が
モビリティ→スタビリティの順になっています。
この関節をモビリティと
スタビリティで捉えることを
「ジョイント・バイ・ジョイント・セオリー」と言います。
モビリティ関節はできる限り柔くて可動域が広く、
スタビリティ関節は安定感がしっかりある状態が
理想的に関節が機能している体と言えます。
この2つがしっかり機能していれば、
さまざまな動きを痛みなく行うことができて、
怪我の少ない体になります。
逆に、
例えば今腰痛や膝痛がある方は
モビリティ関節の可動域を上げて、
スタビリティ関節の安定感を向上させることが
できれば痛みの軽減や解消ができます。
・関節が痛い時は隣の関節に問題がある可能性大!
先ほどのジョイント・バイ・ジョイント・セオリーを
理解していれば、腰痛や膝痛の原因を見つけることができます。
多くの場合、
痛みが出る場合はその箇所に問題があるのではなく、
その上下の関節が
うまく機能していないことが原因である可能性が高いです。
例えば、
ぎっくり腰は痛みは腰に出ますが、
その原因は足首や股関節の可動域が狭く、
腰だけを丸めて下のものを拾おうとするので起こります。
痛みが治療や痛み止めで緩和されても、
根本の原因が改善されていないため、
ぎっくり腰になる方は何度のなる可能性が高いです。
このように特定の部位の痛みを根本から治すためには
その部位以外の関節の動きが狭まっていないか、
また安定しなければならない
関節がぐらついたり必要以上に動かしていないか確認してみましょう。
・まとめ
今回は関節について解説してきました。
現代は座りっぱなしなど姿勢が長時間固定されやすく、
車や電車での移動が主で歩数も減っている影響で
モビリティ関節の可動域が小さくなりやすく、
そのため腰痛や膝痛が起こりやすい環境になっています。
いくつになっても
健康で怪我知らずの体でいるために日々体を動かすこと、
足首や股関節を中心にストレッチすることを心がけましょう!
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