「ダイエットしよう！」と決意したとき、多くの人がまず思いつくのが「運動しよう！」ではないでしょうか。
確かに運動は健康に欠かせない習慣ですし、ダイエットにとっても大切な要素です。
しかし、実際に脂肪を減らすとなると、運動だけに頼るのはかなり大変だということをご存じでしょうか？

■体脂肪1kg＝約7200kcal
まず知っておきたいのは、体脂肪1kgを減らすためには、約7200kcalを消費する必要があるということです。
これは単純に7200kcal分のエネルギーが体の中から失われないと、脂肪が1kg減らないという計算になります。

では、この7200kcalを運動だけで消費しようとするとどうなるのでしょうか？

■運動で7200kcalを消費するのはどれくらい大変か
例えば、体重60kgの人の場合で考えてみましょう。

・ボクシングを1時間行うと約500kcalの消費
・ジョギング（時速約8km）で10km走ると約500kcalの消費

つまり、体脂肪1kgを運動で落とすには、

✅ ボクシングなら約14時間（500kcal×14時間＝7000kcal）
✅ ジョギングなら約140km（10kmで500kcalなので、140kmで7000kcal）

となります。フルマラソン（42.195km）に換算すると、ほぼフルマラソンを3回走るイメージです。

■多くの人が「運動だけで痩せる」のが続かない理由
こう考えると、運動だけで1kgの脂肪を落とすのがどれだけ大変かがわかります。
もちろん、プロのアスリートのように毎日数時間トレーニングをしている人なら可能かもしれませんが、 一般の人が仕事や家事をしながら、毎日何時間も運動を続けるのは現実的ではありません。

■食事を変えた方がダイエットの成功率が高い理由
そこで大切になるのが「食事」です。
運動はもちろん大事ですが、日々の食事を見直すことで、余分な摂取カロリーを抑える方が現実的で続けやすいのです。

例えば、間食で1日300kcalを減らすだけでも、1か月で約9000kcalの削減になります。
これだけで体脂肪に換算すると1kg以上に相当します。
運動でマイナスにするよりも、食事の量や質を少し変えるだけで、ずっと効率よく脂肪を減らすことができます。

■理想は「食事＋運動」
もちろん、運動が無駄というわけではありません。
筋肉を維持・増量することで基礎代謝が上がり、太りにくく痩せやすい体をつくることができます。
また、運動にはストレス解消や血行促進の効果もあります。

でも、体脂肪を減らすという目的においては、食事管理の方が圧倒的に重要です。
無理なハードワークに頼らず、バランスの良い食事と適度な運動を組み合わせることが、最も効率的でリバウンドしにくいダイエットのコツです。

■今日からできること
もし「ダイエットしたいけど運動が続かない」と感じているなら、まずは毎日の食事を見直してみてください。

・甘い飲み物をお茶に変える
・夜食を控える
・炭水化物を増やして満足感を高める

など、小さな工夫を積み重ねることが、長い目で見ると一番の近道になります。

運動だけに頼らず、食事を味方につけて、健康的に「無理なく脂肪を減らす」方法を選んでみませんか？
小さな積み重ねが、あなたの体を確実に変えていきます。

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