パーソナルジムALEXY　名古屋市東区泉店代表のエイトです。

ダイエットや健康のために運動を続けている人は多いと思いますが、実は運動には 「脳を若返らせる効果」 があることをご存じでしょうか？
そのカギを握るのが BDNF（脳由来神経栄養因子） です。

BDNFは脳内で分泌されるタンパク質で、神経細胞の成長や再生をサポートする働きを持ちます。 まさに「脳の栄養」と呼べる存在で、記憶力・集中力・学習能力に深く関わることが分かっています。

■BDNFとは？なぜ大切なのか

BDNFは「脳の肥料」と表現されることがあります。
神経細胞同士のつながりを強化し、新しい神経細胞を生み出す役割を担っています。

米国立衛生研究所（NIH）の報告によれば、BDNFの分泌が高い人は認知機能が高く、 うつ症状やアルツハイマー型認知症のリスクが低いことが示されています。
一方で、BDNFの分泌が低下すると記憶力の衰えや気分障害のリスクが高まることも明らかになっています。

■運動がBDNFを高める

では、どうすればBDNFを増やせるのでしょうか？
その答えのひとつが 運動 です。

ハーバード大学の研究（Journal of Neuroscience, 2019）では、有酸素運動を週3回・6か月続けた中高年グループで、 血中BDNF濃度が有意に上昇し、記憶テストの成績も改善したと報告されています。

また、京都大学の調査（日本人高齢者を対象, 2020年）でも、日常的にウォーキングやジョギングをしている人は、 運動習慣がない人に比べてBDNF濃度が高く、認知機能の低下リスクが約30％低いとされています。

つまり運動は「体を鍛える」だけでなく「脳のアンチエイジング」にもつながるのです。

■どんな運動が効果的？

論文や国際学会の報告をまとめると、BDNFを高めやすい運動は以下の通りです。

• 有酸素運動（ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳など）

• 中強度〜ややきついレベル（息が少し上がる程度が最も効果的）

• 週150分以上（1日30分、週5回が目安：WHO推奨基準）

また、短時間の運動でも一時的にBDNFは増加することが分かっており、「毎日の積み重ね」が大切です。

■ダイエットとの関係

BDNFは脳の健康だけでなく、実は 体重管理 にも関わっています。
国立精神・神経医療研究センターのデータによると、BDNFは食欲をコントロールする視床下部に作用し、過食を防ぐ働きがあることが示されています。

つまり、運動でBDNFを増やすことは「食欲の安定」「リバウンド防止」にもつながるのです。 ダイエットが続かない理由の一つが「脳がストレスを感じて食欲を増幅させること」ですが、 BDNFが高まればこの悪循環を断ち切れる可能性があります。

■日本人にとっての課題

厚生労働省の「国民健康・栄養調査（2022年）」によると、 日本人の1日の平均歩数は男性6,793歩、女性5,832歩で、10年前と比べても減少傾向にあります。
これは世界的に見ても低い数値で、BDNFの分泌不足による認知症リスク増加が懸念されています。

だからこそ「意識して運動する習慣」を生活に取り入れることが、今後の日本人にとって非常に重要なのです。

■まとめ

運動は筋肉や心肺機能だけでなく、脳を若返らせる最強の習慣 です。
BDNF（脳由来神経栄養因子）は神経細胞を守り、新しい神経回路を作る栄養因子であり、運動によって自然に増やすことができます。

• 有酸素運動が特に効果的

• 1日30分・週150分を目安に取り入れる

• 食欲コントロールやダイエットにも良い影響

「体を動かすこと」が「脳の若返り」につながる。
今日の一歩が未来のあなたの脳と体を守る第一歩になるのです。

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