パーソナルジムALEXY　トレーナーのエイトです。

私たちの身体は、日々「酸化」という現象にさらされています。
酸化とは、体内で酸素が使われる際に発生する「活性酸素」によって細胞がダメージを受けること。

簡単に言えば、鉄が錆びるように体も錆びていく現象です。
この酸化が進むと、老化や生活習慣病の原因になることが、数多くの研究で明らかになっています。

■酸化が起こる仕組み

私たちは呼吸をして酸素を取り込み、エネルギーを作り出しています。
しかしその過程で、わずかに「活性酸素」と呼ばれる不安定な分子が発生します。
この活性酸素は、細菌やウイルスを退治するという良い働きもありますが、増えすぎると健康な細胞まで傷つけてしまうのです。

現代人はストレス、睡眠不足、紫外線、喫煙、加工食品の摂取などにより、この活性酸素が過剰に発生しやすい環境にあります。
結果として、体の中で酸化が進み、シミ・シワ・疲労感・血管老化・免疫低下といった影響が現れるのです。

■酸化＝老化のスピードを早める

酸化が進むと、肌だけでなく体内でも変化が起こります。
血管が硬くなり（動脈硬化）、血流が悪化。
筋肉や内臓にも酸化ストレスが及び、基礎代謝が下がって太りやすくなることも報告されています。
また、脳細胞も酸化の影響を受けるため、集中力の低下やメンタルの不安定さにもつながることが分かっています。

つまり、酸化とは「老化を進める根本的な要因」のひとつなのです。

■抗酸化で“錆びない体”をつくる

酸化を完全に防ぐことはできませんが、「抗酸化力」を高めることで、その影響を抑えることができます。
抗酸化とは、活性酸素の働きを中和して体の錆びを防ぐ力のこと。
主な抗酸化栄養素には次のようなものがあります。

• ビタミンC（ブロッコリー、キウイ、柑橘類）

• ビタミンE（アーモンド、アボカド、オリーブオイル）

• βカロテン（ニンジン、かぼちゃ、ほうれん草）

• ポリフェノール（赤ワイン、ブルーベリー、カカオ）

• アスタキサンチン（サーモン、エビ、カニなど）

これらをバランスよく摂取することで、酸化ストレスを減らし、細胞の健康を守ることができます。

■生活習慣でできる酸化対策

食事だけでなく、日常生活でも酸化を防ぐ工夫が大切です。

• 十分な睡眠をとる（修復ホルモンの分泌を促す）

• ストレスをためない（コルチゾールが酸化を促進）

• 適度な運動を習慣化する（抗酸化酵素が活性化）

• 紫外線対策をする（肌細胞の酸化を防止）

■まとめ

身体の酸化は“老化のスタートライン”。
しかし、毎日の食事や生活習慣を整えることで、そのスピードを緩やかにすることが可能です。
「抗酸化＝若さを保つ力」。
今日の食事と生活が、未来のあなたの健康をつくります。