パーソナルジムアレクシー　名古屋市東区泉店代表のエイトです。 「生理前になると、なんだか食欲が止まらない…」「むくみで体重が増えて落ち込む…」
多くの女性が感じているこの現象には、きちんとした理由があります。
今回は、生理前にダイエットがうまくいかなくなる仕組みを、ホルモンと体の変化に基づいて解説します。

■生理前に体で何が起きているのか？

生理周期は、大きく分けて「卵胞期」「排卵期」「黄体期（生理前）」「月経期」に分かれています。
この中で、生理前にあたる黄体期は、排卵後から次の月経が始まるまでの約2週間を指します。

この時期は、女性ホルモンの一つである 「プロゲステロン（黄体ホルモン）」 が急増し、同時にエストロゲン（卵胞ホルモン）は低下します。

■ 理由① 食欲が増えるのはホルモンのせい

プロゲステロンが増えると、体が妊娠に備えてエネルギーを蓄えようとする働きが強まります。
そのため、自然と「もっと食べたい」という欲求が高まります。

実際に、国立成育医療研究センターの調査でも、黄体期は女性のエネルギー消費量が微増する一方で、食欲はそれ以上に増えることが報告されています。
2007年の Appetite 誌のレビュー論文では、黄体期には平均で1日200〜300kcal程度、食事摂取量が増えるというデータもあります。

つまり、「食べすぎてしまう」のではなく、体が「今こそ蓄えたい！」と指令を出している状態なのです。

■ 理由② むくみやすくなる

生理前に体重が増えるもう一つの理由は 「むくみ」 です。
プロゲステロンには水分を体内にため込む性質があり、血管の透過性を高めて水分が組織にしみ出しやすくなります。

そのため、特に足や顔がむくみやすく、体重計に乗ると「あれ？増えてる！」と落ち込みがち。

しかし、これは脂肪が増えたわけではなく、一時的に体が水分を貯め込んでいるだけ。
月経が始まるとプロゲステロンが減少し、むくみは自然に取れていきます。

■ 理由③ 代謝と気分も不安定に

黄体期は、基礎体温が高くなることでわずかに代謝は上がります。
しかし同時に、プロゲステロンの影響で眠気やだるさを感じやすく、活動量が下がりがちです。

さらに、エストロゲンの減少はセロトニン（幸せホルモン）の分泌量を減らすため、イライラしたり、甘いものが無性に食べたくなったりする人も多いです。

これらが重なることで、「食べたい・動きたくない・むくむ」という三重苦でダイエットが停滞しやすくなります。

■ 生理前は「攻める」より「守る」

ではどうすればいいのでしょうか？

生理前は 「痩せ期」ではなく「キープ期」と考える のがポイントです。
体重が増えても、それはむくみが原因と割り切り、無理に減らそうと極端な食事制限をしないこと。

むしろ、

• 甘いものを完全に禁止するより、少量を計画的に楽しむ

• 塩分を控えてむくみを抑える

• 軽いストレッチや半身浴で血流を良くする

• 十分に睡眠をとり、自律神経を整える

これだけでも、生理後に体重がスッと落ちやすくなります。

■生理後が「痩せ期」！

生理が終わると、エストロゲンが増え始め、体は最も脂肪を燃やしやすい「痩せ期」に入ります。
この時期に少し運動量を増やす、食事管理を徹底することで、効率よく体脂肪を減らすことができます。

■まとめ

・生理前にダイエットがうまくいかないのは自然なこと
・ホルモンがエネルギーを蓄えさせ、むくみを起こしている
・焦らず「維持」を意識して過ごすことが大切
・生理後の痩せ期を活かすのが成功のコツ

女性の体はホルモンの影響を強く受けます。
「生理前に増えて当たり前！」と前向きに捉えて、長い目でダイエットを続けましょう！

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