前回のブログでお伝えしたように、
生理前は「ホルモンの波に逆らわずに過ごす」ことがダイエット成功の近道でした。
適正カロリーを守り、油の質を整え、和定食を基本にすることで、
無理な我慢をせずにホルモンと上手に付き合う土台ができました。

でも、いざ生理が始まると「お腹が痛い」「だるくて何もできない」など、
体も心もいつも通りには動きません。
この時期は無理に頑張るよりも、体をいたわる過ごし方がとても大切です。

今回は、生理中をラクに乗り切って、次の「痩せ期」に向けて体を整える
生理中に意識したい過ごし方３選をお伝えします。

① 体を冷やさない

生理中にお腹や足先が冷えていませんか？
体が冷えると、血流が悪くなり子宮の動きに大きな影響が出ます。

生理中、子宮は筋肉を収縮させて、経血と一緒に子宮内膜を外に押し出す働きをします。
この動きがスムーズに行われないと、子宮筋が酸素不足を起こし、痛みの原因物質「プロスタグランジン」が過剰に分泌されてしまいます。

プロスタグランジンは、痛みを引き起こすだけでなく、過剰に分泌されると吐き気や下痢を伴うこともあります。

国立成育医療研究センターの報告でも、体温の低下と血流低下は月経困難症を悪化させる要因として指摘されています。

冷たい飲み物を避け、温かい飲み物や食事を意識すること。
お腹や足元を冷やさない服装、カイロや腹巻きも味方にしてください。
お風呂に浸かるのがつらい日は、足湯だけでも血流改善になります。

② 鉄をしっかり摂る

生理中は経血として鉄が失われるため、体は貧血気味になります。
貧血はだるさ、めまい、頭痛、集中力低下などを引き起こすだけでなく、基礎代謝を下げる原因にもなります。

文部科学省『日本食品標準成分表』と厚生労働省『日本人の食事摂取基準（2020年版）』によると、
成人女性（18〜49歳）の鉄の1日の推奨量は10.5mg（経血量の多い人は12mg）です。
ところが、実際の平均摂取量はわずか約7mg前後。
つまり、多くの女性が慢性的に鉄不足の状態で生理を迎えています。

鉄分は赤身肉やレバー、小松菜、ほうれん草などに含まれますが、毎日必要量を食事だけで満たすのはなかなか大変です。

最近は 「レピール豆鉄」 のような鉄を溶出させる調理グッズを活用する人も増えています。
ただし、鉄だけでは吸収効率が低いので、ビタミンCやたんぱく質も一緒に摂るのがおすすめです。
例えば、ほうれん草のおひたしにレモンを絞る、赤身肉に野菜を添えるなど、ちょっとした工夫で吸収率は大きく変わります。

③ ゆっくり過ごす｜SNSで情報収集はNG

生理中はホルモンの影響で、どうしても気持ちが不安定になります。
生理痛で動けない時間に、ついSNSで「ダイエット成功者の投稿」を見て落ち込んだりしていませんか？

他人と自分を比べて焦ると、自己否定感が強くなり「もっと頑張らなきゃ」と無理をしてしまいがちです。
これは負のループの始まり。

スタンフォード大学の研究でも、SNSによる比較は自己肯定感を下げ、ストレスホルモン（コルチゾール）の分泌を増やすことが指摘されています。

生理中は、目標を高く掲げるより「自分をいたわる時間」に切り替えましょう。

• SNSで情報を探さない

• 好きな音楽を聞く

• アロマを焚いてリラックスする

• 温かいお茶をゆっくり飲む

これだけでも、自律神経が整い、ホルモンバランスの乱れをやわらげてくれます。

 まとめ｜生理中は体を守る「準備期間」

生理中は、無理に体重を落とす時期ではありません。
「体を冷やさない」「鉄を補う」「焦らず休む」
これを意識するだけで、心も体も回復し、次の「痩せ期」にスムーズに切り替わります。

生理とうまく付き合えば、ダイエットはもっとラクになります。
焦らず、自分の体に優しく過ごしていきましょう。

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