「お菓子をやめたい…でもやめられない！」
ダイエットを始めた人が必ずと言っていいほどぶつかる壁、それがお菓子問題です。

気がつくとコンビニでスイーツを買ってしまう、家にあるとつい手が伸びてしまう…。
一度習慣になった「甘いもの習慣」は、意志の力だけではなかなか断ち切れないものです。

でも、安心してください。
実はお菓子を我慢するよりも、「心理」と「体の仕組み」を理解してしまえば、
無理なく自然にやめられる方法があります。

今回は、誰でも簡単にできる、お菓子をやめる２つの方法を紹介します。

■便座の裏に大好きなお菓子の写真を貼る！？

「えっ！？便座の裏？！」と驚くかもしれませんが、これが意外と効くんです。

これはリンキング（連結法）という心理学のテクニックを応用した方法です。 例えば、アメリカの行動療法研究では、食べ物への渇望（フードクレービング）に対して「嫌悪条件付け」を組み合わせることで、
欲求が有意に低下することが示されています。

私たちの脳は、物事を「快」と「不快」で記憶しています。
お菓子は美味しくて幸せな気分になるので「快」として刷り込まれています。
だから無意識に「疲れたから甘いものを…」と手が伸びてしまうのです。

そこで、わざと「快」と「不快」を結びつけるのがポイント。

大好きなお菓子の写真を便座の裏に貼っておくだけで、トイレに入るたびに自然と「不快なイメージ」と結びつきます。

人間の脳は繰り返しで習慣を作るので、毎日その写真を見るうちに、
脳内で「お菓子＝美味しい」から「お菓子＝ちょっとイヤだな…」に書き換わっていきます。

「これだけで？」と思うかもしれませんが、行動経済学の実験でも、
ポジティブな習慣を変えるより、ネガティブな感情をリンクさせるほうが行動変容は起こりやすい
ことが分かっています。

しかも、今すぐできる！お金もかからない！
ダイエットを本気で成功させたいなら、ぜひ試してみてください。

人は1日に平均5〜7回はトイレに入るので、毎日の「無意識トレーニング」としては最高です。

睡眠不足を侮るな！眠れないとお菓子がやめられない理由

「お菓子を我慢できないのは意志が弱いから…」
そう思っている人が多いですが、実は違います。

実際には、睡眠不足が食欲を増やしている可能性が高いのです。

睡眠時間が短くなると、体内では「レプチン」という食欲を抑えるホルモンが減り、
逆に「グレリン」という食欲を増やすホルモンが増えてしまいます。

この状態だと、普段よりも甘いものや脂っこいものを無性に食べたくなるのです。

さらに、睡眠不足は「メラトニン」というホルモンの分泌も低下させます。
メラトニンが不足すると、血糖値のコントロールがうまくできず、糖代謝が乱れて血糖値が急上昇・急降下を繰り返します。

この血糖値の乱高下こそが、
「気がついたら甘いものに手が伸びていた…」
の正体です。

つまり、どれだけお菓子を我慢しようとしても、睡眠不足のままでは食欲のブレーキが効きにくいのです。

アメリカのスタンフォード大学の研究でも、1日5時間睡眠の人は、8時間睡眠の人に比べて空腹感が60％以上増すという結果が出ています。

だからこそ、ダイエットを成功させたいなら「夜ふかしは厳禁」。

まずは以下を心がけてみてください。

• 毎日7時間以上の睡眠を目指す

• 寝る1時間前はスマホを見ない

• 寝る前にぬるめのお風呂に入る

睡眠を変えるだけで、自然とお菓子に対する欲求はおさまります。

■まとめ｜我慢より「習慣の仕組み」を変える！

お菓子をやめたいなら、根性論に頼らないことがポイントです。

心理学（リンキング）で「お菓子＝不快」に結びつける
ホルモンの仕組みを理解して、しっかり睡眠をとる

これだけで、無理に我慢しなくても自然とお菓子離れができます。

ダイエットを長く続ける最大のコツは「無理なく続けられるかどうか」。
小さな工夫で、甘い誘惑をシャットアウトして、リバウンドしない理想の体を目指しましょう！

ジムアレクシーのご案内