12月に入ると、仕事の追い込みや忘年会、大掃除などで生活リズムが乱れがちになります。
年末は「1年の疲れが一気に出る時期」であり、体調を崩す人が非常に多いのも特徴です。
ここでは、年末に気を付けたい健康ポイントを5つに分けて解説します。

１．睡眠不足と自律神経の乱れ

年末は仕事量が増えたり、夜更かしが続いたりして、睡眠の質が下がりがちです。
睡眠不足は免疫力を下げるだけでなく、自律神経のバランスを崩す大きな原因になります。
特に寝る直前までスマートフォンを見る習慣は要注意。ブルーライトがメラトニン分泌を妨げ、眠りを浅くします。
年末は「寝る時間を増やす」よりも、「眠りの質を高める」意識を持つことが大切です。

２．忘年会シーズンの暴飲暴食

忘年会などの飲み会が増えるこの時期は、肝臓の負担が大きくなります。
アルコールの分解には大量のエネルギーとビタミンB群、亜鉛などの栄養素が使われるため、代謝が下がりやすく、脂肪がつきやすい状態に。
さらに、夜遅い食事は血糖値が乱れ、内臓脂肪の蓄積にもつながります。
アルコールを飲む日は、同時に水分補給をしっかり行い、次の日は肝臓を休ませる日を作ることがポイントです。

３．冷えによる代謝の低下

12月は気温が下がり、体温維持のためにエネルギーを多く使います。
しかし、冷えが強いと筋肉や血管が収縮し、代謝や血流が低下します。
とくに女性は冷えによる不調（肩こり・むくみ・生理痛など）を感じやすくなります。
入浴はシャワーだけで済ませず、湯船にゆっくり浸かり、深部体温を上げることが健康維持のカギです。

４．運動不足と姿勢の崩れ

寒さや忙しさで「運動の優先順位」が下がるのもこの時期の特徴です。
しかし、筋肉を動かさないと血流が滞り、肩こり・腰痛・だるさが悪化します。
年末は特にデスクワークが増えるため、1時間に1回は立ち上がってストレッチをしましょう。
短時間でも良いので、ウォーキングや軽い筋トレを続けるだけで、体調が安定しやすくなります。

５．年末の「ストレス疲労」に注意

年末は仕事の締め切り、家事、行事などで心の余裕を失いやすい時期です。
ストレスが溜まるとコルチゾールというホルモンが増え、免疫低下・食欲増進・睡眠障害を引き起こします。
ストレスを感じたら、深呼吸や軽い運動、温かい飲み物などでリセットを。
無理に頑張りすぎず、「来年につなぐための準備期間」と考えることも大切です。

まとめ

年末に健康を守るポイントは、

• 睡眠の質を保つ

• 暴飲暴食を控える

• 体を冷やさない

• 軽い運動を続ける

• ストレスをため込まない

この5つ。
新しい年を気持ちよく迎えるためには、「やるべきことをこなす」よりも、「自分の体を労わる」ことが何より大切です。
忙しいときほど、ひと息ついてカラダを整える時間を意識して過ごしましょう。